季節の変わり目は体調を崩しやすいですよね。体調を崩す原因の一つに「酵素不足」が考えられます。一度は耳にしたことがあるかと思いますが、「酵素」がどういうものなのかご存知でしょうか?
今回は、健康に関わる「酵素」についてご紹介致します!
私たちは生きるために毎日食べ物を食べています。そして、その食べ物に含まれている栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪など)を消化、吸収し、エネルギーへと変換しています。この食べ物の「消化・吸収」には、「消化酵素」が使われます。そして、消化酵素によって吸収された栄養を、「代謝酵素」が身体に必要なものに変換します。それが、私たちの身体を動かすエネルギー源となり、骨や骨格を形成し、毒素を排出します。
また、代謝酵素には体内環境を整える働きもあり、免疫力を高め、病気にならないよう、身体を守ってくれています。消化酵素が食べ物を消化してエネルギーに変え、代謝酵素が代謝(身体の維持)を行います。私たちの健康は、この二つを繰り返すことで維持されています。
私たちの体を「家」に例えて考えてみましょう。家は長く住んでいるうちに老朽化が進みます。そこで、壁を直したり、床のタイルを貼り直したりとメンテナンスが必要になります。壁の材料や床のタイルのような家の材料を「栄養素」と考えると、いくら良い材料があっても、腕のいい大工さんがいなくては、家をメンテナンスすることはできません。
ビタミンやミネラルは、酵素の活動を補助する「補酵素(コエンザイム)」と呼ばれています。「健康にいい食事」=「ビタミンやミネラルがたっぷりの食事」と思われがちですが、ビタミンやミネラルを摂るだけでは、健康にはなれません。酵素が不足した状態でビタミンやミネラルをたくさん摂取しても、意味がないのです。
現代人は、毎食しっかり食べることが当たり前になっている一方、利便化が進むことで運動する機会が減っています。普通に食べているつもりでも、実際は運動量に見合わない「栄養過多」な状態の人が多いのです。
食べ過ぎると、食事の消化・吸収のために消化酵素の生産が優先され、代謝酵素が作られない。
消化>代謝=危険!
消化酵素を使いすぎると、代謝酵素は不足気味になります。逆に、消化酵素を浪費しなければ、代謝酵素は十分に体内で生産されます。代謝酵素が不足気味になると、代謝がうまくいかなくなり、免疫力が落ちたり、エネルギー回路が回らなかったり、排泄がうまくいかなくなったりします。その結果、病気にかかりやすくなり、また老化も進みます。つまり、消化酵素を節約し、代謝酵素を十分に作ることが大事なのです。そうすれば、代謝機能が円滑に行われ、健康な体が作られます。
前述した「潜在酵素」の消化酵素と代謝酵素は、体内で一生に作られる量が決まっています。さらに、潜在酵素は加齢とともに減少します。若い頃と同じような食生活を送っていると、潜在酵素の量は減っているのに、消化酵素に使われる量は変わらず…という状態になり、代謝へ使われる酵素は知らず知らずのうちに少なくなってしまうのです。潜在酵素を温存し、食物酵素を体内に取り入れることが健康に繋がります。
【果物レシピ】
果物は、そのまま食べてもいいですが、すりおろすことで酵素が活性化されます(野菜も同様)。また、ジュースにすることで、複数の果物を摂取できます。
★りんごとニンジンのジュース(1人分)
〔 材料:りんご1個、ニンジン1本 〕
1.りんごをよく洗い、皮ごとすりおろし、ガーゼで汁をこす。
2.ニンジンをよ く洗い、皮ごとすりおろし、ガーゼで汁をこす。そして、1とよく混ぜればできあがり。 ☆家にミキサーがある方は、りんごとニンジンを適当な大きさにカットしてミキサーにかけてください。
※りんごは水溶性の食物繊維ペクチンを豊富に含んでいて、腸内環境を整える働きがある。
ニンジンに含まれるカロテンには、免疫細胞の働きを活性化する効果がある。
★バナナとキウイのジュース(1人分)
〔 材料:バナナ1本、キウイ2個 〕
バナナとキウイの皮をむき、適当な大きさに切って、ミキサーで混ぜる。
※バナナにはカリウムやマグネシウム、カロテン、食物繊維が豊富に含まれていて、整腸作用がある。キウイには、タンパク質分解酵素が含まれ、ビタミンCとEも豊富!お腹の調子をよくする効果抜群のジュース。
発酵食品には、良質な酵素がたくさんつまっています。
また、発酵食品を摂ることで腸内に善玉菌が増え、悪玉菌を減らす効果もあります。
【発酵食品レシピ】
発酵食品には、良質な酵素がたくさんつまっています。また、発酵食品を摂ることで腸内に善玉菌が増え、悪玉菌を減らす効果もあります。
★ネバネバごちゃ混ぜ
〔 材料 〕 ヤマイモ10~15cm 納豆30g ニンニク2~3片 ショウガ3cm程度 オクラ・モロヘイヤ・メカブ少々 昆布5~7cm ネギ8~10cm タマネギ1/4個 酢大さじ2 味噌大さじ2 黒酢(大さじ3)、醤油(大さじ3)
1.ヤマイモをすりおろす。納豆は包丁で叩き、ひき割りにする。
2.オクラ、モロヘイヤ、ネギ、タマネギ、昆布、メカブをみじん切りにする。 ニンニクとショウガはすりおろす。
3.おろしたヤマイモの中に、ひき割り納豆と2の材料を入れ、よくかき混ぜる。
4.酢と味噌を混ぜ合わせ、3にかければできあがり。
活性酸素をひと言で言うと、「サビ」であり、「酸化されて出現する毒」のことです。空気中の酸素は比較的安定していますが、呼吸によって体内に取り入れられた酸素は、エネルギーを作り出す代謝の過程で極めて不安定な状態になります。そして、不安定になると、近くにある物質と結合しようとします。このときの酸素は大変酸化力が強く、「活性酸素」と呼ばれています。活性酸素は、細胞を破壊し、様々な病気や体の痛みを引き起こす元凶となります。「老化」も細胞の酸化から始まります。
この活性酸素を撃退し、酸化を予防するのにも「酵素」が活躍します。酵素には抗酸化作用もあるからです。
活性酸素の害から体を守るためにも、野菜や果物を生で食べたり、発酵食品を食べたりすることが、健康の大きな鍵を握っているのです。
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