こんにちは♪10月もあっという間に終わり11月に突入!
クリスマスやバレンタイン…冬になると甘いものを食べる機会が増えますね🍰
突然ですが、あなたは正しくデンタルケアできていますか?
成人の歯の本数は、全部で28本(親知らずを含めない)です。
しかし、口腔内は、年齢を重ねるほどトラブルのリスクが高まり、40代以降では症状が一気に悪化してしまいます。
厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「8020(ハチマルニイマル)運動」は、80歳で20本以上の歯を残そうというもので、自分の歯が20本以上あれば、ほとんどの食品を不自由なく食べることができるとされています。
いつまでも自分の歯で、健康的に楽しく食事ができるよう、正しいデンタルケアを始めましょう。
女性は、男性に比べて歯の寿命が短いと言われています。
歯周病菌には女性ホルモンを栄養源とするものが存在することも大きく影響しています。
女性は生理や妊娠・出産などにより「エストロゲン」や「プロゲステロン」といった女性ホルモンの分泌が大きく変動します。
この女性ホルモンの分泌に連動し、歯周病菌が増殖すると、歯周病の進行を早めてしまい、歯を失う確率も上がります。
さらに、プロゲステロンは炎症反応を増大させることがあるため少量の歯垢にも過剰に反応し、歯肉炎を引き起こしてしまうこともあります。
特に妊娠中は、女性ホルモンが生理のとき以上に大幅に増加しているので、特に注意が必要です。
あなたのお口の状態に当てはまる項目にチェックしてみましょう!
□歯ぐきに赤く腫れた部分がある。
□口臭がなんとなく気になる
□歯ぐきがやせてきた。
□歯と歯の間に物がつまりやすい。
□歯をみがいたあと、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある。
□歯と歯の間の歯ぐきが、鋭角的な三角形ではなく、うっ血していてブヨブヨしている。
□ときどき歯が浮いたような感じがする。
□指でさわってみて、少しグラつく歯がある。
□歯ぐきから膿うみが出たことがある。
判定
なし………………………これからもきちんと歯みがきを心がけ、1年に1回は歯科検診を受けましょう。
1~2個の場合…………歯周病の可能性があります。まず、本書で歯みがき方法を見直しましょう。
念のため、かかりつけの歯科検診を受けましょう。
3~5個以上の場合……歯周病が進行しているおそれがあります。デンタルケアを習慣づけると共に、
早めに歯科医師に相談しましょう。
6個以上の場合…………今すぐかかりつけの歯科クリニックへ予約をしましょう。80歳で20本の歯を目指すために、
早めに治療しましょう。
年齢によって歯のトラブルリスクが異なるように、デンタルケアもそれに合わせて変わっていきます。
若いころからしっかりと予防について知識や習慣ができていれば、健康な歯の状態を長く維持することができますし、自分の年代特有のリスクを知ることで、悪化を未然に防ぐことが可能になります。
青年期 15歳〜20歳
最近では、10代で歯周病になる人が増えてきています。
歯のトラブルはもちろん、口を開け閉めするときに痛みを感じたり、口を大きく開けたりすることができない「顎関節症」も、この年代から症状が出始めることもあります。
その他に親知らずが生えてきたりします。歯並びが気になる方は、この頃に矯正を始めると良いでしょう。
成人期 20歳〜60歳
ストレスや生活習慣の乱れから、歯周病になりやすい時期です。
また喫煙は、歯周病やむし歯へのリスクを高めます。妊娠中はホルモンバランスの影響で口内環境も不安定になります。
妊娠中からキシリトール100%入りガムを噛んでいた人とそうでない人では、生まれてくる子供のむし歯の発生が約9ヶ月違うという研究結果もあります。
40歳以降になると、口腔内の免疫力も弱まってきます。
高齢期 60歳〜
加齢により唾液の分泌量も減っていくので、歯周病になる人の割合が増え、トラブルが生じやすい時期です。
入れ歯やブリッジ、インプラントのケアはもちろん、残された歯をいかに健康的に残していくか重要になってきます。
合わない入れ歯を無理して使っていたり、歯がないままの状態でいたりすると、食べ物が咀嚼しきれず、消化器官への負担や誤嚥(ごえん)の可能性が高まります。
①その日の汚れは、その日のうちに落とすべし!
仕事で疲れたときや、飲み会で帰りが遅くなってしまった日など、歯磨きが面倒に感じたことはありませんか?
しかし、就寝時は唾液の分泌量も減るため、1日の中で最も細菌が繁殖しやすい口内環境になります。
歯垢を残したまま就寝してしまうと、歯周病や虫歯が進行してしまいます。
歯磨きは、毎食後に行うのが理想ですが、夜寝る前は必ず行うように心掛けましょう。
②歯を食器のように扱うべし!
汚れた食器をそのままにしておくと、洗うときに汚れが落としづらくなりますよね?
これは、歯も同じことが言えます。きれいに磨かれた歯で食べる食事は、美味しいことでしょう。
③歯みがきは1日3回!食後30分がベスト!
歯みがきは毎食後に行うのが理想ですが、間食のたびに歯みがきをしていると歯や歯茎を痛めてしまいます。
朝食後、昼食後、夕食後に正しい歯みがきを行い、歯垢を残さないようにしましょう。
また、食べてすぐの口腔内は、歯垢が酸を生み出して酸性に傾いているため、歯の脱灰が起こり、このタイミングで歯みがきを行うと、歯ブラシの毛が歯のエナメル質までも削り落としてしまう可能性もあります。
食後30分ほどたつと唾液の作用で口腔内は中性に戻り、歯も再石灰化が始まるので、歯の表面を傷つけることは軽減します。
食後30分以内の歯みがきは避けましょう。
④歯ブラシは、機能性よりも磨きやすさで選ぶべし!
基本的な歯ブラシ選びのポイントは5つです。
1.細菌が繁殖しにくく、適度な強度を持つポリエステル樹脂の人工毛またはナイロン毛でできたもの。
2.植毛が密なもの。3列を目安に選びましょう。
3.毛は「ふつう」か「やわらかめ」
4.小回りが利きやすく奥歯にも届く、小さめのヘッド。
5.持ち手はストレートなタイプ。
⑤歯ブラシは「鉛筆持ち」で優しく磨くべし!
鉛筆持ちは、あらゆる角度で毛先を動かしやすいのはもちろん、力を入れすぎずに磨けるという点で優れています。毛先を細かく動かしてみがいていきましょう。
⑥歯は順番を決めて細かく磨くべし!
常に同じ場所だけみがき残しが出てしまうと、歯垢が石灰化して歯石になってしまいます。
一度歯石ができてしまうと、セルフケアでは除去できません。
みがき残しをなくすためにも、「左下の奥歯→前歯→右下の奥歯」など順を決めて、全体の歯がもれなくみがけているかを確認しましょう。
その際には、“歯と歯のあいだ” “歯と歯茎の境目(歯肉溝)” “奥歯の噛み合わせ部分とその裏側”などはみがき残しになりやすい部分なので、より丁寧にみがきましょう。
①歯ならびがボコボコしているところは、歯ブラシを縦にして、1本1本みがく。
②上の前歯の内側は、歯ブラシをたてにもちかえ、先端部の毛先を使う。
③前歯の外側は、歯ブラシを横にして、歯ならびにあわせてみがく。
④奥歯のいちばんうしろも忘れずに。歯ブラシの先端部の毛先をあててみがく。
⑤下の奥歯の外側は、口を閉じかげんにして、歯ブラシを確実にあててみがく。
⑥上の奥歯の外側は、口を閉じかげんにし、歯ブラシを横にして、歯ならびにあわせてみがく。
⑦奥歯の内側は、口を大きく開いて、歯ブラシを斜めに入れてみがく。
⑧下の前歯の内側は、歯ブラシを縦にして、先端部の毛先を使う。
歯みがき粉で“みがいたつもり”に注意
ミントフレーバーや泡立ちのよい歯みがき粉は、爽快感を得られるので人気が高いですが「みがいたつもり」にならないように注意してください。
歯みがき粉は、ブラッシングしやすくするためのものと考え効能はあくまで補助的な役割だと考えるのが良いでしょう。
歯みがき粉は、低研磨、低発泡性のものがおすすめです!
いかがでしたか?歯の健康は、私たちが生きていくうえで欠かせない「食」につながっていきます。
お口の健康は体の健康に直結していることがおわかりいただけたかと思います。デンタルケアを習慣づけキレイな歯で健やかな毎日を過ごしていきましょう。
次回も健康コラムもお楽しみに!
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