今回は、“健康的な肌”についてご紹介いたします!
肌が根元から健やかな状態というのは、トラブルを寄せつけない強い肌のことをいいます。
健康な肌を保ち続けるということは、肌の老化スピードを遅らせることに繋がります。
「健康な肌」とはどのような肌でしょうか?理解して美肌を目指していきましょう♪
潤っていることは、健康な肌の条件です。
この潤いのもとになるのが水分で、それをキープするのが油分です。
ここでいう水分とは、角層に含まれる水分のことで、20%が理想の値です。
油分とは、皮脂と、表皮の隙間を埋めるセラミドなどの細胞間脂質、角層の中で水を抱え込むNMF(天然保湿因子)の3つを指し、これらをバランスよく含むことが大切になります。
角層の水分量が20%より少なくなると、肌は乾燥に傾きます。
水分量が減る原因のひとつは加齢です。年齢を重ねるほど、潤いを補給してキープするお手入れが必要になります。
さらに、水分量が10%以下になると、完全なドライスキンになってしまいます。
ドライスキンの方は、水分と油分がともに不足していて、“キメの溝が浅く乱れている”“毛穴が小さくて目立たない”といった特徴があります。
逆に、オイリースキンは、皮脂量とともに角層の水分量が多く、毛穴が比較的大きくてキメが粗く見えがちです。
●豆知識
テカって見える原因は、皮脂の過剰分泌が原因です。
ただ、それだけではなく、キメの乱れも大きく作用します。
キメが粗い肌はすぐにギラついて見えがちです。
同じ皮脂量でもキメが整った肌だと、光を自然に反射して、なめらかなツヤ肌に見えるのです。
キメは、皮溝(ひこう)と呼ばれる谷と、皮丘(ひきゅう)と呼ばれる山で成り立っています。
キメが整うとは、皮溝が深く、皮丘がふっくらとして、皮溝と皮丘の落差がほどよくある状態です。
さらに、肌全体を見たときに、皮溝の大きさや密度が均一に分散されているのも健康的な肌の条件です。
キメがなくなってフラットな表面になった肌は、柔軟性が失われ、水分をキープすることができなくなります。
触れたときに跳ね返そうという力が感じられるのが弾力のある肌です。
弾力のない肌は押し返す力がないため、重力にも逆らえずたるんでいきます。
肌の中で弾力を作っているのが、真皮と真皮の下にある皮下組織や筋肉組織です。
とくに弾力と深く関わるのが真皮で、コラーゲンやエラスチンといった線維成分と、それらを生み出す線維芽細胞、そしてまわりを埋めるゼリーのようなグリコサミノグリカン、プロテオグリカンなどの基質で構成されます。
その中でも網目状に張り巡らされたコラーゲンと、コラーゲンの束をバネのように支えているエラスチンが弾力を担う主力成分です。
高密度に存在していること、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンを新たに生み出す力が強いことが弾力のある肌の条件です。
ターンオーバーとは、表皮が新しい細胞に入れ替わることです。
表皮と真皮の間にある角化細胞ケラチノサイトが、肌の表面に向かって上がっていくにつれ、有棘細胞から顆粒細胞と姿や役目を変えていき、最終的には、角質細胞になって、肌の最表面となり、自然にはがれ落ちます。
はがれ落ちるまでの周期が28日前後だと理想的で、常に健やかな細胞で肌の表面が覆われている状態です。ただし、この周期は、年齢、ホルモンバランス、紫外線に左右され、20歳をピークに28日より遅くなっていきます。
肌の“素”になるのは食べ物で、摂取した栄養を動脈が肌のすみずみまで運び、要らなくなった老廃物を静脈が回収することで、肌の細胞は育ちます。
栄養が不足していたり、血液の流れに滞りがあると、細胞はエネルギー不足できちんと育たなかったり、新しく細胞を生み出せなかったりします。
まずは正しい食事をして、その栄養が巡るように血流を良くする事が大事です。
体温で言えば、36~37度だと血液の循環がいい状態と言えます。
参考文献:いちばんわかるスキンケアの教科書
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