先日、実家にいる母親から、
「可愛く撮りたかったんだけど……」
というLINEメッセージとともに、1枚の写真が送られてきました。
↓その写真がこちら。
我が家の愛犬、ミニチュアダックスフントのチロルです。
母は、自分のもとに近づいてくるチロルの姿が可愛かったので、写真に収めようとシャッターを切ったそう。
ところが、写っていたのは目から緑のビームを発する狂犬……。
全然可愛くない!!!(;´Д`)
思わず吹き出してしまいました(笑)
緑のビームはなかなか珍しいかもしれませんが、
暗い中で撮った写真を見ると目が光っていてギョッとした!なんて経験はありませんか?
私も学生の頃、花火大会に行き友達5人と一緒に撮った写真を見ると、全員の目が赤く光っていたことが……。
楽しい思い出を残したはずが、ホラーな集合写真になってしまった、という苦い思い出があります(笑)
愛犬の可愛い姿も夜の楽しい思い出も、綺麗に残しておきたいものですね(^^;
ということで、今日は「暗い場所でも綺麗な瞳に写すコツ」について調べてみました!
最近ではカメラの性能も上がり、自動補正機能がついているものがほとんどですが、知っておくと役立つことがあるかもしれません♪
■暗いときだけ目が光る「赤目現象」とは?
写真を撮るときに目が光って映ってしまった!というこの現象は、「赤目現象」と言われています。
赤目現象は、基本的に明るい場所で撮ったときには起きず、暗い場所でフラッシュを炊いたときにだけ発生します。
そのため、昼間や明るい室内で撮る場合には目が光ることはほとんどありません。
では、なぜ赤目現象が発生してしまうのでしょうか?
これには、「瞳孔」のはたらきが関わっています。
👀瞳孔のはたらきとは
瞳孔は、通常「黒目」と呼ばれている部分で、目に当たる光の量に応じて大きさが変わります。
明るい場所では光の量を減らすために瞳孔が小さくなり、暗い場所ではより多くの光が必要となるため瞳孔が大きくなります。
このように、その場の明るさに合わせて瞳孔の大きさを変えることで、網膜に届く光の量を調整しているのです。
では、暗い場所でフラッシュを炊くと……?
このとき瞳孔は大きく開いているため、そこにフラッシュが当たると、大量の光が一瞬で網膜に届きます。
そのため、網膜に届いた大量の光が毛細血管の赤い色を浮き出させ、赤目に見えてしまうのです。
赤目の正体は毛細血管の色だったのですね!(・∀・)
と、ここである疑問が。
うちの子の目は緑のビーム発してますけど?!
血管の色が浮き上がることで目が光っている……ということは犬の目の血管は緑色なの?
なんだか気になってきたので、さらに調べてみました(笑)
■光の角度によっていろんな色に写る動物の目
犬や猫などの動物も、やはり私たちと同じように血管は赤い色をしています。
目の構造も人間とほぼ同じです。
しかし、人間とは大きく違う部分もあります。
実は、犬や猫は網膜の後ろに「タペタム」という反射板をもっています。
このタペタムは、網膜に届いた光を目の中で反射するため、わずかな光を2倍にすることができます。
そのため、犬や猫は暗闇の中でもよく目が見えるのです。
先ほどの写真で目が緑色に光って見えたのもタペタムによるもの。
光が当たって網膜の血管の色がそのまま反射した場合は赤目に映りますが、
フラッシュの光がタペタムで反射したときには、目の色が青や緑に見えるそうです。
■赤目現象を防ぐには?
場所は暗いけど、綺麗に撮りたい!
そんなとき、カメラに自動補正機能がなくても赤目現象は簡単に防ぐことができます(・∀・)
📷フラッシュの光を直視しない
最も効果的なのは、フラッシュの光が直接目に当たらないようにすること。
光を直視しないように視線をずらすと赤目現象が起きにくくなります。
また、ライトの光を他の物に反射させた明かりで撮影するという方法もおすすめです。
📷写真を撮る前にライトを見つめておく
撮影前にライトを見つめて明るい光に目を慣らします。
すると事前に瞳孔を小さくしておくことができるので、フラッシュを炊いたときに目が光りにくくなります。
📷何度か写真を撮る
暗い中で写真を撮るときは、最初の1枚では赤目現象が起きやすいのですが、
何度もフラッシュの光を見ているうちに、だんだん瞳孔が閉じてきます。
立て続けに数枚写真を撮ることができるのであれば、フラッシュを炊いても赤目現象が起きづらくなるようです。
できればフラッシュを使わなくてもすむくらい明るい場所で撮るのが理想的ですが、
どうしても暗い中で撮りたい場合は試してみるといいかもしれません(^^)
\ ちなみに💡 /
目をキラッキラに映すために「キャッチライト」を取り入れるという手法もあります☆
キャッチライトとは黒目に入る光のことで、これがあるだけで目にキラキラ感を演出することができるんです。
暗い場所で撮影する場合は、カメラよりも奥に明るい光をもってくることで、キャッチライトを入れることができますよ♪
お目めキラキラの素敵な笑顔が撮りたいときはぜひお試しくださいね(☆∀☆)
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