”食べたものが体に影響を与える”。頭ではわかっていてもなかなか実感がわきませんよね
。毎日の食事は、健康な体をつくるための栄養補給の土台です。
今回のお題は、「食の漢方」ですが、漢方の基本的な考えは『人間の体も自然の一部』
ということです。病気の症状だけを見てピンポイントで対処するのではなく、
自己治癒力を高めて体の調和をとることで総合的に治していきます。
漢方の魅力を生かして、食事で体を整える方法をご紹介していきます💡
❶漢方薬や特別な食材は必要ありません
漢方の治療は、まずは食事が第一です。「体調が悪いかも…」と思ったら、
薬をすぐ飲むのではなく、原因を引き起こしている食べ方を見直したり、
体質に合った食材を選ぶことが大切です。
❷症状に合わせた食材を選ぶ!
❸簡単にできて心も体も不調改善!
②、③は、これからご紹介していく、症状に合わせた食材と食べ方は、
簡単にできる料理法ばかりですので、気軽にチャレンジしていただける
と思います!
漢方は、具体的な症状とその人の体質、食生活、生活習慣など総合的にみて、
原因を探ることから始まります。そして、その原因は体質と深く結びついていると考え、
体質改善していくことに重きをおきます。病気になりにくい体質を目指すほうが、
長期にわたってよい状態を維持できるからです。
漢方では、病気とは言えないが、健康とも言えない状態=「未病」での
治療改善を目的としています。そのために大切なのが、日々の食事です。
食材には、薬と同じように体を元気に治す効果があると考える
「薬食同源」という言葉もあります。食事は、毎日の生活に
あるもので、健康の維持には食事の見直しが近道です。
野菜や果物、肉、魚、卵、米…。全ての食材は形も味も違うように、
それぞれ独自の働きをもち、食べたときに体に及ぼす作用も異なります。
食材が薬になり、体のバランスを整え、血や肉や骨となっていきます。
食材には体の機能を促して温めたり、機能を抑えて冷やしたりする性質=五性や、
特有の作用をもつ五味があります。
これらをまんべんなくとることが体本来の働きを発揮するために重要です。
健康の基本は、「食養生」にあるといっても過言ではありません。
食養生とは、食事から生命を養う方法のことをいいます。
私たちが日々食べているものが、病気の一因になってしまうか、
心も体も元気にしてくれるかは食べ方次第なのです。
❶漢方的に避けるべき食べ物
エネルギーである「気」、栄養である「血」、そして潤いに変換する
胃腸を弱らせてしまう食事は極力避けるのが原則です。
高糖質、高たんぱく、油っこい、冷たいものは消化吸収しにくく、
脾・胃(消化系)の機能を低下させ、さまざまな病気の要因になります。
❷寝起きは温かいものを
胃腸を整え、血流をよくするために、寝起きは温かいものを
飲むことも大切です。白湯でも好みのお茶でもOKです。
朝食のみそ汁でも大丈夫です。
朝の体は1日の中でもっとも冷えている時間帯なので、
温かいものを飲んで体の内側から体温を高めましょう。
またできるだけゆっくり飲む習慣も大切です。
❸穀類4:野菜4:動物性食品2
日本人の体質や気候環境(高温多湿)に合った理想的な食事
=日本の伝統的な和食です。
旬の野菜を中心にして、穀類4、野菜4、動物性食品2の割合に
した食事がよく、腹八分目で食べる意識を持ちましょう。
❹生ではなく火を通す
現代生活では、夏でも体を冷やしがちです。
サラダではなく温野菜、冷や奴ではなく湯豆腐と
いう風に、食べ物はなるべく火を通しましょう。
いかがでしたか?
今回は、食の漢方の基本についてご紹介いたしました!
次回も食の漢方についてご紹介していきますので
どうぞお楽しみに~🐰🥕✨
参考文献:体をおいしくととのえる!食べる漢方
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