梅雨が明けると、熱中症により救急搬送される人の数が急激に増加します。閉めきった部屋でエアコンの使用を控えていると、室内でも起こることがあるので注意が必要です。この時期は、必ず耳にする「熱中症」ですが、なにが原因で起こるのか、また、体の中はどんな状態なのか知っていますか?
今回は、熱中症のメカニズムに迫ります!
ヒトの体温を調節するメカニズム
暑い時(熱を外に出す)
暑い時は、体内の熱を外に出す必要がある。 血管が太くなり、たくさんの血液を流すことによって、皮膚の表面温度を上げる。汗をかくことによって、皮膚から熱を外にどんどん放出し、体の中に熱がたまらないように調節している。
寒い時(熱を外に逃がさない)
寒い時は、体内の熱を外に逃がさないようにする必要がある。 血管が細くなり、血液をあまり流さないことで、皮膚表面の温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がさないように調節している。
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ここがポイント!
*体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができます。
*体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができます。
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*体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができます。
体温よりも気温が低く、湿度も低い場合→体温が一定に保たれている
体温よりも気温が高く、湿度も高い場合→体温がぐんぐん上がる
熱中症は、こうして体温を調整する機能がコントロールを失い、体温がグングン上昇してしまう機能障害です。体内に多量の熱が発生しているのに体温調節機能が働かず、体内に『熱』がこもっている状態なのです。そのため、炎天下ばかりでなく、室内で静かに過ごしていても起こり得ます。実際、高齢者が室内で熱中症になって倒れているのを発見されるというケースも少なくありません。
子ども…体温調節機能が未熟なため、熱中症にかかりやすい。
●汗腺などが未熟。
●子どもは地面の照り返しに近いところで過ごすため、高い温度にさらされる。
子どもを見て、顔が赤く、たくさん汗をかいている場合には、涼しい環境で十分な休息を与えましょう。
服装を工夫したり、水分をこまめに飲ませることも必要です。
高齢者…体温を下げるための体の反応が弱くなっており、自覚がないのに熱中症になる危険性がある。
●汗をかきにくい。
●暑さ・のどの渇きを感じにくい。
のどが渇かなくてもこまめに水分を補給しましょう。
室温をこまめにチェックし、エアコンや扇風機等を活用しましょう。
調子が悪いと感じたら、家族や近くの人にそばにいてもらいましょう。
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