薬膳を取り入れて健康な体を作ろう!

2016年3月30日(水)

 

薬膳とは、食事による養生法のことです。まず、食べる人の体質に合わせて食材を選び、組み合わせてから調理します。薬膳というと、必ず「生薬」を入れるイメージをもつ方が多いですが、生薬を全く使わなくても薬膳は作れます。  『薬食同源』とは、特別なものを使わず、日常的に食べている食事、食材に気をつけるだけで薬と同じような効果が期待できるものです。身近な食材の薬効を組み合わせ、季節や体質によって使い分けることで、健康的な体を作っていきましょう。

 

yakuzen

 

<薬膳6ヶ条>

1.食材のもつ特徴を把握する

2.旬の食材を食べる

3.食べ過ぎや消化不良に気をつける

4.自分の体質を把握する

5.季節や体調に合わせて食事を変える

6.日々の食事に取り入れ、継続する

 

薬膳の基本

 

気:活動のためのエネルギー源

血:全身の隅々に栄養を送り届ける

水:細胞や組織に潤いをプラス
五臓と食の関係

五臓それぞれの機能と関係を五行の属性に当てはめることができます。五臓には特有の働きがあり、漢方ではその働きを重視しています。五臓が弱ると様々な病気を引き起こしてしまいます。五臓それぞれをいたわる食材を上手く活用しましょう!

 

:目の健康を維持したり筋肉運動を円滑にしたりする。また、肝が弱るとイライラしたり目が充血したりすることもある。高血圧も肝トラブルの一つと言われている。

:精神や意識、思考力や睡眠を正常に保つ。 心が弱ったときは不眠になりやすい。口内炎ができたり、舌先が赤くなったりすることもある。

:筋骨を充実させ四股を丈夫にする。脾は 湿気に弱いので梅雨に悪くなりがち。疲れやすい、むくみやすい、下痢などの症状が出たときは弱っている証拠。

:血液以外の体液を全身に巡らせて尿や汗などで水分調節をする。また、皮膚を正常に保ち、体外からの病気の侵入を防ぐ。肺が弱ると肌の乾燥、風邪、花粉症などの症状がでる。

:体の成長や発育、老化のリズムと性機能をコンロールする。腎が弱ると老化が 加速するため、若白髪、頻尿などの不調がある人は特に注意。

 
あなたはどのタイプ?  

チェック項目が多いものが今のあなたのタイプです。タイプが複数当てはまった場合はどちらも意識した食事を心がけましょう!また、生活習慣や時期によって体質は変化します。定期的に確認し、その時々に合った食事を取ることが大切です。

 

気虚タイプ

~気が不足している状態~

なるべくお腹を温めるように工夫してみてください。疲れたらこまめに休むことも大切です。体を冷やすものや消化の悪いものを避け、砂糖と乳製品の食べ過ぎにも注意しましょう。

 

気滞タイプ

~気の流れが悪い状態~

体がとてもストレスを感じやすい状態です。こまめに深呼吸をしたり、体を動かしたりするよう心掛けてください。スポーツをすることもおすすめです。脂っこいものや糖分の多いものは食べ過ぎないよう注意しましょう。

 

血虚タイプ

~血が不足している状態~

夜は早く寝るようにして、規則正しい生活を送るよう心掛けることが大切です。目の使いすぎを控え、心労を溜めないようにしてください。辛くて刺激の強いものや動物性の脂が多い食事は控えましょう。

 

瘀血タイプ

~血の巡りが悪い状態~

体の各所で滞った血が肩こりや痛みの原因になっている状態。半身浴などでしっかり体を温めましょう。柔軟体操やヨガ、スポーツもおすすめです。脂っこいものや肉の摂り過ぎ、お酒の飲みすぎに注意しましょう。

 

陰虚タイプ

~体の潤いが足りない状態~

過労や運動のしすぎ、お酒の飲みすぎには注意しましょう。また、しっかりと睡眠をとることも大切です。刺激の強いものや、体温を上げる辛いものや、温かい食事の食べ過ぎに注意しましょう。

 

水毒タイプ

~水の代謝が滞っている状態~

軽い運動で体を動かしてしっかりと汗をかき、水分の代謝を促すよう心がけましょう。冷たいものや砂糖、 乳製品、味が濃いものや脂っこいものを避け、消化の負担を軽くしましょう。

 

 

食材そのものがもつ体や心への効果を意識し、おいしく食べる工夫をすること が薬膳の基本です。難しく考えすぎず、日々の食事の中で自分の体質に合った 食材をできるだけ多く摂るよう心がけてみてください。仕事などで忙しく、食事をつくることが難しい時はお惣菜も上手く利用してみてくださいね♪神経質になりすぎず、しっかりと毎日続けることが大切です。

 

自分の体と向き合い、自分に必要な食材を見極めて 、日々の食事から健康な体を作っていきましょう!


この記事の投稿者

mitsuyasu
mitsuyasu
ステラ漢方のホームページ、ステラ広場(コラム)のデザイン担当。 お役に立てる情報をWEBを通して発信していきます♪
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