気象の変化(低気圧・高気圧・天気・温度・湿度)などによって体調を崩したり、病状が悪化したりすることを“気象病”といいます。急な雨や台風が来るこの時期、ツライ思いをしている人も多いのではないでしょうか?今回はそんな“気象病”に焦点を当てました!!
季節や天候によって急激に環境が変化すると体の順応が追いつかずにストレスがかかります。このストレスが自律神経に影響を及ぼし、体調不良を感じてしまいます。 本来人間には、気象の変化に順応する力が備わっています。しかし、冷暖房の発達により1年を通して気温の変化が少ない環境を人工的に作り出せるようになりました。その結果、気象の変化に対する体の順応力が低下してしまう人が増えてしまっているのです。これが、最近になって気象病の症状を訴える人が増えた主な原因です。季節の変わり目に体調を崩しやすくなってしまうのも、自律神経が影響していると言われています。
1日の生活リズムをしっかりと整え、規則正しい生活をしている人は、あまり気象病の影響を受けにくいと言われています。逆に昼夜問わず仕事をしたり、1日中室内に居て季節を感じる機会がないような自然のリズムに反した生活をしている人は気象病の影響を受けやすくなってしまいます。自立神経は、一日の陽が高いときには活動しやすい心身の状態になる交感神経が優位になります。逆に、陽が沈むときには、体が休息の状態となる副交感神経が優位となります。そのリズムに逆らい活動することで、心身のリズムは狂ってしまいます。不規則な生活を続けていると、精神的に落ち込みやすくなってしまったり、体調を崩しやすくなるのは、そのリズムが狂ってしまうからなのです。
●point1:圧力の低下による膨張
低気圧の場合は、体にかかる圧が弱まります。圧が弱まると聞くと逆に良いようなイメージがありますが、圧が弱まると血流やリンパの流れも低下しやすく、体調不良になりやすくなってしまいます。低気圧状態では、外圧の弱まりが体内の流れへかかる圧にも影響が出るため、膨張してしまいます。体が膨張することで循環が悪くなってしまう血流や体内水流による影響によって、頭痛、吐き気、めまい、肩こり、腰痛、だるさ、むくみ、倦怠感、関節炎などの症状として感じてしまいます。逆に高気圧状態では、外圧がしっかりとかかることで安定感が増し、血流やリンパを中心とする体内水分の流れへかかる圧も安定します。
●point2:酸素量の不足
高気圧は下降気流を生み、地上の酸素濃度が若干高くなります。逆に低気圧は上昇気流を生み、地上の酸素濃度が若干低くなります。その若干の酸素不足が、自律神経の乱れに影響してしまうことがあります。通常人間の体に必要な酸素量は21%、安全の限界としての酸素量は18%とされています。これ以下の酸素量になってくると、脈拍数・呼吸の増加、頭痛、吐き気、悪寒、めまい、筋力低下などの影響がでてきます。 低気圧の場合、高気圧の時と比べるとおおよそ1%ほど酸素が薄くなるといわれています。
●point3:湿度
日本は海に囲まれた国であり、一年を通して、湿度が比較的高い国でもあります。ではその湿度は体にどのように影響を与えるのでしょうか?人間をスポンジだと考えてみてください。カラカラだと軽く、水分を含むとズッシリ重くなります。湿度の高い日は、スポンジと同じような現象が体内で起こっているため、気象病で現われような様々な症状が出てきます。私たちは皮膚からも体内の過剰水分を発散して生きています。実に、人は1日に約600~1100mlもの水分を皮膚から発散しています。雨の日は、湿度も高く汗もかきにくいため、この発散量が低下します。それにより、体内の水分量が過剰になってしまうのです。
1.運動
適度な運動を心がけ、運動により筋肉を刺激し血行や新陳代謝を促進しましょう!運動が苦手な方は、ストレッチなど簡単なエクササイズでも大丈夫です!自分の体調や体力に合わせた、無理のない運動を行うことが大切です。
2.休息
適度な運動を心がけ、運動により筋肉を刺激し血行や新陳代謝を促進しましょう!運動が苦手な方は、ストレッチなど簡単なエクササイズでも大丈夫です!自分の体調や体力に合わせた、無理のない運動を行うことが大切です。
3.外出
十分な休息を取って、気持ちをリラックス。体調不良の原因となる自律神経の乱れを起こさないようにするためには、日中の運動と休息とをきちんと分けて、生活にメリハリをつけることが大切です。
4.入浴
人はたくさん汗をかくと、汗腺の働きが良くなります。ゆっくり入浴をする事で十分に汗をかく事ができ、また汗をかくことで気分もリフレッシュできるでしょう。寝る1時間ほど前に入浴を完了することで心身共にリラックスでき、質の高い睡眠が取れるようになります。
5.睡眠
十分な睡眠を取る事は、自律神経の乱れを整え気持ちを安定させてくれます。自分にあった睡眠時間を見つけましょう。起床時間は毎朝同じ時間にすると、生活のリズムが安定します。
6.食事
天気の変わりやすい時期は胃腸の働きも衰えやすくなりがちです。季節の変わり目や天気によって体調を崩しやすいのなら、食事の量を少し控えめにしてみてください。また、冷たい物や甘い物、生ものなどのとり過ぎは体が冷えやすくなってしまいます。人の体が冷えると新陳代謝の低下につながり、老廃物の排出がスムーズに出来なくなる事もあります。下痢、腹痛、むくみなどを引き起こしやすくなる原因ともなってしまうので、なるべく体を冷やさないように注意してください。
低気圧・台風・気圧の変化・温度変化・季節の変わり目・湿度の変化などによって体調が乱れるのは、『しっかりと体調管理をしてくださいね~!』という体からの大切なメッセージです。体調を崩しやすくなっていると、不思議と心もナイーブになってしまいがちです。心も体も健康に過ごす為にも、体からのメッセージをしっかりと受け止め、まずは気軽にできることから取り組んでみてくださいね♪ 体質改善には時間がかかりますが、継続して気をつけていくことで、必ず改善することが出来るものです。継続して取り組み、来年の今頃には気象病知らずの体を手に入れましょう!
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